神様、100日後に死ぬと言われても困ります
気が付くと真っ白な場所?にいた。
どこまでも真っ白で、眼球を真っ白に塗ればこんな景色になるのかな。なんて思いながらも頭は?で埋め尽くされている。
「こんにちわ」
「!?」
ビックリしすぎて死ぬかと思った。
ただただ白い空間に突然、黒い人っぽいもやが産まれて話しかけてきたら、そりゃびっくりする。
あまりに異質だったから。
「まぁ、君は100日後に死ぬんだけどね」
まじで意味が分からない。
この白さも、この黒い人?も分からない。
「ねぇ、聞いてる?」
人は何もない空間に閉じ込められたら発狂するというが、それは本当だろう。
頭が狂いそうだ。
いや既に狂ってるかも。
「もしもーし」
とにかくここから出よう。
出なければ、出なければいけn「うぉーい!!!」
「ハァ、ハァ、気が付いたかい?」
「....」
「もう一度言います。君は100日後に死にます。」
「これは確定したことであり、例外はありません。」
「ちなみに自殺しようと確実に死ぬであろうことをやったとしても、何故か助かります。」
「そう、絶対に100日後に死にます。」
「.....」
「.....」
「...どなたでしょうか?」
「神様です。」
「僕、死ぬんですか?」
「はい」
「100日後に?」
「はい」
「絶対?」
「絶対に」
「...」
「ちょっ、ちょっ、なんで笑顔で近づいてきてんの、まって、怖い怖いよ君、とりあえずその拳はおろそう!!まって!まって、ちょっ、ストーーッップ!」
「あいたたた。神様を殴った人間、君が初めてだよ。」
「良かったね!死ぬ前の最後の偉業だよ!!」
「よっ!この100日後に死ぬ偉人!!」
よし、もう一発殴ろう。
「ストップ!!」
体が動かない。え?本当に動かない。
「ふっ、神様だからね。人一人動きを止めるなんてわけないじゃないか。」
さっきその人に殴られたくせに。
「いやあれは違くて!そう!あれはわざt「本題に入りましょう。」」
「僕は死ぬんですね。」
「はい、死にます。」
この黒い人?神様?黒もや?もう、クロでいいや。
クロが言うには死ぬらしい。
神様じゃないにしてもこの「異常」をクロが起こしているのは事実で、その「異常」を起こすあり得ないやつがわざわざ「あなたは死にます」ときた。
多分、本当なんだろうなー。
100日後に死ぬんだな、僕。
本当だったらありがたいことなんだろうけど。
僕、凡人過ぎて何も出来ないんだけど!?
普通に考えて無理でしょ!?
僕は普通のそこらへんにいる大学生なんだけと!?
就活の難しさに喘ぐ、THE 凡人 なんだけど!?
どうしよ、全貯金使って豪遊する?残金15万なんだけど。
それともやりたいことを、一気にする?特に夢も持ち合わせてないけど。
どうしよう...。
100日後に死ぬと分かっても、やることねぇー。
てか、やるとしても金が...無い....。
あぁ...神様、100日後に死ぬと言われても困ります。